「急に言葉が出なくなってしまった」「退院してからもことばが戻っていない」——脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)をきっかけに失語症になった方のご家族から、よくこんな言葉をいただきます。

「これからどうなるの?」「いつかことばは戻るの?」——答えが見えないまま不安を抱えているご家族のために、発症から生活期リハビリまでの流れを時系列でわかりやすくまとめました。

📌 この記事でわかること
脳卒中後の失語症が、急性期→回復期→生活期とどのように変化していくか。各時期にご家族ができることと、ことばの回復について正直にお伝えします。

発症から生活期まで、時系列で見てみよう

急性期
PHASE 1
発症直後〜数週間
入院(急性期病院)

脳卒中が起きると、突然ことばが出なくなったり、人の話が理解できなくなります。この時期は何よりも命を救う治療(血栓を溶かす・手術など)が最優先です。

状態が安定してきたら、ベッドサイドで言語聴覚士による評価とリハビリが始まります。「どのくらい話せるか」「理解はどうか」を確認しながら、少しずつことばに触れていきます。

この時期は状態が不安定で、日によって「昨日より話せる」「今日は出ない」と波があることも多いです。

👨‍👩‍👧 ご家族へ 面会が許可されたら、静かに話しかけてあげましょう。返事がなくても、ことばは聞こえています。「大丈夫だよ」「そばにいるよ」の言葉が安心につながります。
回復期
PHASE 2
数週間〜数か月
回復期リハビリ病棟(専門病院)

状態が落ち着いてきたら、回復期リハビリ病棟へ転院します。ここでは言語聴覚士・理学療法士・作業療法士がチームを組み、毎日集中的なリハビリが行われます。

失語症リハビリでは、絵カードを使った語彙練習・文字の読み書き・会話練習などを通して、ことばの力を引き出していきます。この時期がもっとも回復しやすい「黄金期」とも言われています。

入院期間の上限は発症から最大150日(高次脳機能障害を伴う場合は最大180日)です。期限が来ると、まだことばが完全に戻っていなくても退院になります。

👨‍👩‍👧 ご家族へ 面会や外泊のタイミングで「日常会話を一緒に練習する」機会があります。言語聴覚士に「家でどんな関わりをすればいいか」を積極的に聞いてみましょう。
退院
直後
PHASE 3
退院〜数か月
自宅・外来リハビリ

退院後、多くの方が感じるのが「急に静かになった」という感覚です。病院では毎日リハビリがあったのに、家では話す機会も練習の機会も激減します。

外来言語リハビリ(通院)を続ける方もいますが、週1〜2回のことが多く、「物足りない」「このままでいいのか」と感じるご家族も多いです。

この時期にことばに触れる環境をどう作るかが、その後の回復に大きく影響します

⚠️ よくある落とし穴
「退院できた=治った」と思ってリハビリをやめてしまうケースがあります。失語症は退院後もゆっくり回復が続きます。この時期こそ継続できる場所が必要です。
生活期
PHASE 4
退院後〜長期にわたって
デイサービス・地域生活

生活期は「治療」から「生活の中でことばを使い続ける」フェーズです。完全に回復していなくても、ことばを使う機会を日常の中に作り続けることが回復を支えます

デイサービス(特に言語リハビリ専門のあおぞら)では、言語聴覚士によるリハビリはもちろん、他の利用者さんとの会話・レクリエーション・ゲームなど、自然な形でことばを使う場面がたくさんあります。

「もう何年も経っているけど今さら?」——そんなことはありません。失語症の回復に「遅すぎる」はありません。何年経ってからでも、取り組めばことばは動いていきます。

👨‍👩‍👧 ご家族へ デイサービスに通う日が、ご家族の休息時間にもなります。ご本人もご家族も無理せず、長く続けられる環境を整えることが大切です。

「ことばはどのくらい戻るの?」という疑問に正直に答えます

これは、多くのご家族が最も知りたい、そして答えるのが難しい質問です。

失語症の回復には個人差が非常に大きく、「〇か月でここまで戻ります」と断言することはできません。ただ、いくつかの傾向はあります。

📊 回復のスピードとリハビリの関係(イメージ)

急性期
(0〜1か月)
回復しやすい時期
回復期
(1〜6か月)
最も大きな回復が見込める
生活期
(6か月以降)
ゆっくりでも回復は続く

※ あくまでも傾向のイメージです。個人差があります。

💬 言語聴覚士からのひと言
「どこまで戻るかは、やってみないとわかりません。でも、やめたら止まります。続けることで、ことばはいつでも動き出す可能性があります。」

退院後、まず何をすればいい?チェックリスト

「退院後どうすればいいか」一緒に考えます

新潟市内で失語症リハビリを続けたい方、デイサービスあおぞらでは無料体験を受け付けています。
「まず話を聞いてほしい」だけでも大歓迎です。

無料相談・体験のお申し込み

TEL: 025-384-8312|新潟市中央区 堀之内南1丁目32番4号

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