「急に言葉が出なくなってしまった」「退院してからもことばが戻っていない」——脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)をきっかけに失語症になった方のご家族から、よくこんな言葉をいただきます。
「これからどうなるの?」「いつかことばは戻るの?」——答えが見えないまま不安を抱えているご家族のために、発症から生活期リハビリまでの流れを時系列でわかりやすくまとめました。
発症から生活期まで、時系列で見てみよう
脳卒中が起きると、突然ことばが出なくなったり、人の話が理解できなくなります。この時期は何よりも命を救う治療(血栓を溶かす・手術など)が最優先です。
状態が安定してきたら、ベッドサイドで言語聴覚士による評価とリハビリが始まります。「どのくらい話せるか」「理解はどうか」を確認しながら、少しずつことばに触れていきます。
この時期は状態が不安定で、日によって「昨日より話せる」「今日は出ない」と波があることも多いです。
状態が落ち着いてきたら、回復期リハビリ病棟へ転院します。ここでは言語聴覚士・理学療法士・作業療法士がチームを組み、毎日集中的なリハビリが行われます。
失語症リハビリでは、絵カードを使った語彙練習・文字の読み書き・会話練習などを通して、ことばの力を引き出していきます。この時期がもっとも回復しやすい「黄金期」とも言われています。
入院期間の上限は発症から最大150日(高次脳機能障害を伴う場合は最大180日)です。期限が来ると、まだことばが完全に戻っていなくても退院になります。
直後
退院後、多くの方が感じるのが「急に静かになった」という感覚です。病院では毎日リハビリがあったのに、家では話す機会も練習の機会も激減します。
外来言語リハビリ(通院)を続ける方もいますが、週1〜2回のことが多く、「物足りない」「このままでいいのか」と感じるご家族も多いです。
この時期にことばに触れる環境をどう作るかが、その後の回復に大きく影響します。
生活期は「治療」から「生活の中でことばを使い続ける」フェーズです。完全に回復していなくても、ことばを使う機会を日常の中に作り続けることが回復を支えます。
デイサービス(特に言語リハビリ専門のあおぞら)では、言語聴覚士によるリハビリはもちろん、他の利用者さんとの会話・レクリエーション・ゲームなど、自然な形でことばを使う場面がたくさんあります。
「もう何年も経っているけど今さら?」——そんなことはありません。失語症の回復に「遅すぎる」はありません。何年経ってからでも、取り組めばことばは動いていきます。
「ことばはどのくらい戻るの?」という疑問に正直に答えます
これは、多くのご家族が最も知りたい、そして答えるのが難しい質問です。
失語症の回復には個人差が非常に大きく、「〇か月でここまで戻ります」と断言することはできません。ただ、いくつかの傾向はあります。
📊 回復のスピードとリハビリの関係(イメージ)
※ あくまでも傾向のイメージです。個人差があります。
- 発症から半年以内は特に回復しやすい時期。この期間の集中リハビリが大切
- 発症から数年経っても、ことばが出やすくなった・聞き取りやすくなったという方はたくさんいる
- 完全に元通りにならなくても、「伝えたいことが伝わる」「家族と笑って話せる」——それが目指す姿
- リハビリをやめると少しずつ使いにくくなることもある。「維持」のためにも継続が大事
退院後、まず何をすればいい?チェックリスト
- 外来言語リハビリの継続:かかりつけ病院や地域のクリニックに相談
- 言語リハビリ専門のデイサービスを探す:週に何度か通える場所を確保する
- 家での会話環境を整える:テレビを消して1対1で話す時間を作る
- 介護保険の申請:デイサービスの利用には介護認定が必要。まだの方は市区町村へ
- 失語症友の会・自助グループに参加する:同じ経験を持つ仲間との交流も力になる
- 家族も相談できる窓口を持つ:介護は長丁場。家族が倒れないことも大切
「退院後どうすればいいか」一緒に考えます
新潟市内で失語症リハビリを続けたい方、デイサービスあおぞらでは無料体験を受け付けています。
「まず話を聞いてほしい」だけでも大歓迎です。
TEL: 025-384-8312|新潟市中央区 堀之内南1丁目32番4号
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